歯科医院が自分に合わない理由と正しい選び方

内科や皮膚科は大抵の場合自宅の近くに1つぐらいしかありませんので、よほど評判が悪くなければその病院に通うものですが、歯科医院は同じ地域に複数がある場合がほとんどなので、どの歯科医院を選択すれば良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。確かに歯科医院の数は非常に多く、24時間利用できて便利なコンビニの数は全国でおよそ56、000軒ですが実は歯科医院の数はそれを上回る約68、000軒と、数が多いと感じるコンビニの約1.2倍もの数が存在しています。

これほど増えている歯科医院ですので、当然患者さんの獲得競争も過熱化しています。

それもあって都内だけで言えば年間で約400軒も廃業していると言われています。つまり1日に1軒以上が潰れているという計算ですが、それほど生き残りが難しい故にそれぞれが独自のサービスを展開していたり、得意分野を明確にして患者さんの獲得を目指しています。

しかし、中には患者さんを獲得したいという思いが強いあまり、それほど得意ではない分野にも関わらず無理をして診察したり、粗悪なサービスを展開して患者さんの獲得を目指している歯科医院も数多く存在しています。



そのような歯科医院に出会わない為にも、選び方が重要になってきます。


歯科医院と言えば、それで一つの分野であるように思われますが、実は内科が呼吸器科や循環器科などの専門分野に分かれているように、歯科にも様々な専門分野に分けることができます。
しかし、小さな歯科医院の場合には明確な分野分けをしていない場合がありますので、多くの人は全ての治療をバランスよく診察してもらえると勘違いをしています。

ところが実際は大学病院などの大きな施設に行くと分かりますが、そこでは各分野ごとに分けられていて先生も専門分野ごとに在籍しています。そして、その専門分野は大きく5つに分けることができます。
まず補綴科は入れ歯やブリッジ、被せ物などを作って噛み合わせを合わせる治療を行ったり、保存科は虫歯や根っこの治療をして歯を残すことを目的とした治療をします。

他にも歯周病科はその名の通り歯周病の治療をする科で、口腔外科は親知らずの抜歯やインプラント、口腔癌、口腔内の怪我の治療をする科、最後に矯正科は歯並びを改善して見た目や噛み合わせを良くする治療を行います。


基本的にはこの5つの科に分野分けがされているのですが、どの分野も非常に高度な治療が必要とされる為、実際には同時に診察することが難しく、それぞれの専門分野に分けて治療が進められます。
その為、歯科医の技術もどの分野が得意なのか分かれているのですが、それは大学病院に限らず家の近くの小さな歯科医院でも同じという事です。歯科医院は実は各分野ごとに細かく必要な知識や技術が分かれていて、一人ひとりの歯科医はどの分野が得意なのかも異なりますので、家族や知人、友人から良いと紹介された場所が自分には全く合わないというケースも意外と多くあります。
この原因は先ほどもお伝えをしている通り、各歯科医院にはそれぞれ得意としている分野が異なる事からで、例えばインプラント治療を得意としている医院で、歯周病の治療を行ったら合わない場合や、矯正治療が得意な医院でホワイトニングを行うなどすると自分には合わないといったトラブルが発生する恐れがあります。また歯科医院の場合には多くの一般の人が考えているように、細かく分野分けがされているという事実を知らない為、どの場所でも同じような治療が受けられると考えがちです。


加えて歯科医院の増加に伴って患者さんの獲得競争が過熱化している背景もあるので、自分の悩みとは異なる専門医の診察を受けてしまいます。


さらに患者さん自身は治療技術の上手い・下手が分からないというのも問題で、患者さんが分かるのはせいぜい治療が痛くないや説明が丁寧と言う部分だけです。実際の治療技術は分かりませんので、それも自分と合わない場所を選択してしまう原因と考えられます。



歯科医院の数の増加や専門分野ごとに細かく分かれているにも関わらず、それが一般の人には認識されていないことは、歯科医院側も全ての分野の治療を行わなければならないという事になります。

それによって患者さんの求める治療が受けられないという事が起こってしまいますが、そのようなトラブルを少しでもなくす為には、自分の悩みを解決してくれる歯科医院がどこなのか事前に調べる事が大切になります。


その調べ方ですが、最近はほとんどの歯科医院がホームページを持っていますので、そのホームページを確認することで自分に合うのか調べることができます。

特に注目すべきポイントは在籍している歯科医の知識や経歴、実際に取り扱った症例です。

これらの部分を確認することで、その歯科医院がどの分野を得意としていて実際にどんな治療を行ってきたのか確認することができるので自分に合うかも調べることができます。


また、どの歯科医院でも複数のスタッフが在籍していますが、各先生がどの分野が得意なのかという事も明確に記載していると選択する際に選びやすくなります。中には小さな施設でも歯周病科や矯正科などに分けられている場合もあるので、そのような分野分けをしているという事は、それぞれの分野を得意としている先生が在籍しているという事なので良いでしょう。

各歯科医院や、そこに在籍している先生の得意分野を確認することは良い歯科医院選びとしては欠かすことのできないポイントですが、他にもチェックすべきポイントがありますのでお伝えしていきます。
まずは歯科衛生士や歯科助手、受付の人の紹介までしっかりとしている医院は、当然長く働いているスタッフが多いという証なので知識と経験が豊富なスタッフが多く、さらには先生との連携も取れていることになります。
その為、先生以外のスタッフの紹介も細かくされている方が良い医院と言えるでしょう。
近年はホワイトニングコーディネーターやインプラント認定歯科衛生士などの資格も数多く存在していて、先生以外のスタッフも資格を有している方が増えてきていますので、そのような資格の有無を確認することも自分が受けたい治療が得意かどうか判断する材料になります。

また診察時間の確認も実は良い医院か判断ができますが、理由は医療は日々進歩しているので、常に新しい薬剤や治療方法が登場しています。
そして、そのような新しい技術は学会や勉強会などのイベントで紹介されるのですが、そのイベントの多くは木曜日や日曜日に開催されます。


その為、木曜日や日曜日を休まず診察をしている医院の場合には、そのようなイベントに参加していない可能性があります。

ただし複数の先生がローテーションを組んで診察できるような体制になっている可能性もあるので、その辺も確認してみましょう。

医療は常に新しい技術が登場して日々進歩していますが、だからと言って単純に最新の設備が整っていれば良い医院であるという事ではありません。



大切なことは自分の悩みを解決できる治療方法に必要な設備が整っているのかどうかという事です。

例えば口腔内カメラはインフォームドコンセントの観点から、しっかりと治療計画を作成してもらいたい患者さん側が治療経過までしっかりと確認できるように写真を撮ることができる設備で、良い医院には備わっていることが多いです。また細かい作業が必要とされることも多い歯科治療では手先の器用さも重要ですが、実際に細かい箇所が見えているのかどうかもポイントになります。


その為、拡大鏡を完備している医院は良い医院で、中には先生だけではなく歯科衛生士などにも支給している医院があります。

他にもしっかりと細菌感染の対策がされている医院では、治療の精度が上がるだけではなく、その医院の治療に対する真摯な姿勢が見て取れますので、細菌感染対策や滅菌設備が整っているのかも確認してみましょう。

このように良い歯科医院には備わっていることが多い設備というものがありますので、それらの設備が備わっているのかもホームページなどで確認すると良いでしょう。