歯科での虫歯治療のメリットとデメリット

先進国と比較しても日本は非常に歯科医院の数が多い国だといわれています。


現代はどこにでもあるコンビニの店舗数よりも歯科医院の数の方が多くなっているほどで、都市部であればあるほどそれは顕著になります。

医療レベルが低かった時代と比較すると、国民が抱える虫歯の本数というのは減少傾向になっており、口腔トラブルを抱える人の数も少なくなっています。それでも歯科医院が数多く存在するのには、様々な要因が関係しているのです。
国民の一人当たりの虫歯の本数は年々減少しており、これには予防法の周知がはかれていることや家庭でできるケア用品の普及などが影響しています。

衛生環境も年々進歩しており、水道から出る水質の向上なども一つの改善効果です。

その一方で虫歯の治療に関しては、目まぐるしい進歩はされていないというのが現状です。
そのため一度虫歯になってしまうと、数年後に再治療が必要になってしまい、それを何度も繰り返すため歯科に通院する人はなかなか減少しないのです。

つまり需要があるため歯科医院の数は減らずに、増えていく要因があります。



また虫歯治療の他にも見た目に関する分野も需要が高まっており、審美に力を入れるところも増えてきています。歯科を受診する多くの人は口腔内に問題を抱えていることがほとんどです。

例えば歯が痛み出したとか違和感がある、かみ合わせが悪いや歯にしみるなどがあります。これらは歯や口の中で何らかのトラブルが発生していることが多く、それが不快感を与える原因になっていることが大半です。

それには歯科での治療が有効だと多くの人が認識しているからで、それによって改善された経験がある人も多いからです。実際歯科を受診してトラブルが発見できればそこに対して治療をすることで、不快な症状は軽減もしくは取り除くことができます。

多くの人がトラブルが発生している状態で歯科を受診しますが、その時点では歯がダメージを受けていることも多くなります。

一度ダメージを受けてしまった歯は削ったり詰めたりすることになり、完璧な自分の歯ではなくなります。

実は歯科治療ではここが一番の難点でもあり、一度削ってしまった歯は再度トラブルが発生しやすい状態になってしまうのです。
これには日本が保険適用で行える治療範囲に制限があるためで、保険適用される治療範囲は長らく変わっていないという問題もあります。


そのため多くの人が歯の治療や維持に関して、十分な知識を持てていないという現状もあります。
患者の刃に虫歯ができてしまった時は、歯科医院では保険適用の治療をすることが多くなっています。

保険適用されるのは銀歯と歯科用レジンが大半です。

銀歯を使った治療にはかなりの歴史がありますが、使われている素材は十数年前から変わっています。

向か過去の銀歯に使われていた素材は人体によくない影響があることがわかったためで、より人体に安全な金属へと変更されているのです。

ですが銀歯はあくまでも金属が主だった素材であるため、まったく人体に影響がないとは言い切れません。銀歯が与える人体への影響に関しては体質など個人差が大きくなっており、金属アレルギーを引き起こします。

銀歯で金属アレルギーを発症してしまうのには、口の中で金属の成分が溶けだしてしまうことが関係しています。口の中で溶けだす金属の量はわずかではありますが、それが長期間続いたり体質などが影響すると金属アレルギーを発症してしまうのです。

症状については銀歯に触れている部分が炎症を起こしてしまう、口腔内や口の周りが赤くなったり湿疹が出るようになるなどがあります。
酷いケースでは体中に湿疹が出たり肌荒れが起きたりもするので、何が原因なのか探るのが難しいこともあるのです。
歯科治療で使用する銀歯にはリスクもあるのですが、いまだに使用される機会が多くなっています。歯の詰め物として利用できるのは銀歯と歯科用レジンが存在するのですが、歯科用レジンは強度の面が不足しているからでもあります。歯科用レジンは本来の歯の色と同じようにすることもできるので審美性も高く、直接患部に詰めて形を成形することができます。

そのため型取りをする必要もなく、治療回数を減らせることで普及しました。

ですが素材がプラスチックのため、かみ合わせが強い部分では割れたり欠ける可能性が高くなるので使えないのです。
かみ合わせが強い部分は奥歯や犬歯がありますが、これらは実は虫歯ができやすい歯ともいわれています。

食べ物をかみ切る時によく使われ負担も多く、汚れも溜まりやすいという特徴があるからです。
そのためかみ合わせの強い部分では詰める範囲が大きい時は銀歯を装着するしか方法が無いのです。

歯科用レジンは詰める範囲が小さい時や、かみ合わせの負担が少ない部分にしか使用できないというデメリットがあります。

ですが素材の強度不足については年々改善されており、場合によってはかみ合わせの強い部分でも使えるものも使用している歯科医院も出てきています。
保険適用される歯材はレジンと銀歯に限られていますが、自費診療ではもっと質の良いものがあります。



それがセラミック素材であり、プラスチックや他の素材と組み合わせて様々な種類が出ています。
セラミックは陶器でできているためレジンよりも強度がありますが、銀歯ほど硬くはありません。

歯本来の硬さに近いので、接する歯へのダメージも少ないのです。


また見た目が歯と変わらないので、外見を損ねることなく失った歯の治療ができるようになりました。


セラミックを装着するメリットは見た目だけではありません。
保険適用のレジンや銀歯は詰める際に本来の歯との間に段差や隙間ができてしまいます。


治療する歯科医師の技術による影響も大きい部分ではありますが、まったく段差をなくすことは難しいとされています。

そのためこの段差に細菌のかたまりであるプラークが付着しやすくなってしまい、再度虫歯になるリスクが高くなってしまうのです。

その一方セラミックは自費診療なので精度の高い治療が受けられ、歯への密着度も高くなります。

段差ができてしまうリスクも防げるので再度虫歯になってしまうリスクが無くなり、自分の歯を長く残せる期間が増える治療法ともいわれています。

自分の歯を長く使い続けるためにはできるだけトラブルを起こさないことも大切ですが、適切な治療を受けることと未然にトラブルを防ぐための予防も重要になります。


歯磨きだけでは虫歯や歯周病は完全には予防することはできないため、定期的に歯科医院でチェックしてもらう必要があります。
その際は自分で除去することが難しい汚れを除去し、口腔内を清潔に保つためのクリーニングも有効です。



そうすることで虫歯や歯周病になるリスクを減らすことにも役立ち、早い段階で治療を始めることにも繋がります。
また虫歯ができてしまったとしても、自分が納得できる治療方法を選択することも大切です。
保険適用される治療は費用の面では負担が少ないかもしれませんが、再度治療が必要になってしまうリスクを背負うことになります。

一方自費診療は今後再治療のリスクは軽減できますが、費用が高額になってしまいます。

どちらも特徴が異なるのでしっかりと検討し、後々後悔しない治療を選択することが歯の健康を保つことにもなります。

またどちらを選択するにせよ、今後も口腔トラブルが起きないように今度は予防にも気を配らなければなりません。そうすることで自分の歯を使うことができる期間を長くすることができるようになります。